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the circle

コンパスを使って紙に円を描いて、これはなんだろうかと思う。

まず連想するのは太陽をまわる惑星の軌道だろうか...。完全な秩序。地球は一年を365日でまわる。 途方もない距離のはずなのに、4年間でおおむね1日の誤差しかないのだからすごい。 あと、原子核をまわる電子もパーフェクトな円軌道を描いているのではないか、たぶん。 プラトンは正三角形が自然界には存在しない観念であることから「イデア」を導きだしたが、円は自然界に存在する。

自然界に正確な円が存在するのは、それが運動であり、時間とも深く関わっているからだろう。正三角形は運動や時間とは関係があるように見えない。

しかし、紙にいくら正確な円を描いてみても、宇宙感覚みたいなものはちっとも湧いてこない。 禅書ではないけれど、筆をつかって歪みやこすれが筆跡に残ると、インスピレーションの感じられる円になる。なせだろう。

そういえば素粒子の軌跡の画像も、なかなか面白い。絶対的な円から飛び出した素粒子の軌跡は、混沌としてとても美しい。 しかしそれが美しいのは円運動と時間があるからかも知れない。禅画がおもしろいのも、それが円という「何か」の痕跡だからだろう。コンパスで紙に描かれたただの円は、それそのものに過ぎない。

図像の世界では、円が宇宙や無限を象徴しているは、よくいわれるところ。素粒子の運動、惑星の公転と、われわれの内と外に無数に存在する円。 われわれは円とともに、円のなかで生きている。しかし、その「外」に出ていくことは果たして可能だろうか、と思う。つまり、無限の外に。
パット・メセニーの代表作に「first circle」というアルバムがある。 直訳なら「第1の円」...。この文章を書いているうちに意味が気になって、「英辞郎」で検索してみる。 するとみごとにヒットして、その意味にびっくり。 「first circle」とは、ソルジェニーツィンの著作のタイトルで、邦題は『煉獄の中で』。

そうか。この宇宙は煉獄なのか。
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by thatness | 2006-04-10 21:21 | ある日
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