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村上龍さんの『半島を出よ』を読んだ。
北朝鮮の特殊部隊(たったの)9名が開幕戦でにぎわう福岡ドームを占拠、 その2時間後には後続部隊が侵攻してあっという間に福岡市中心部を制圧する。 圧巻のドラマツルギーとパワフルな描写に打ちのめされ、さっそく感想文にとりかかりたいところなのだけど、 実はわが家も東北地方の某県からやって来たコマンド部隊制圧されてしまい自由を奪われている状況なのである。 ううむ、油断していた。コマンド部隊は11才と9才の姉弟ふたり。母(祖母)が洋裁和裁に使用している部屋が作戦司令本部となり、 ぼく(叔父)の古いマックはゲームとお絵描き用に徴用されてしまった。 「兄ちゃん、カーソルが動かない!」「なんでマウスに右クリック、左クリックがないの?」 「不明装置って何よ?」遠征軍は容赦なく本部に元オーナーを呼び出しては、操作について質問する。理解できると 「わかった、もういい」と即退去の指示...笑。をいをい、遊んでくれないのかよ。 ちょっぴり寂しくもあるが、昨年までは鬼ごっこだのかくれんぼだの、四六時中白兵戦だったことを思えば、 思いのほか自分の時間が確保できているとはいえる。まあ、これはこれで助かるな。チビたちの占領統治、この先20日までつづく。 で、今回の侵攻でも、わがホームページは厳しい検閲を受けた。前回の侵攻でわが作文「マル子の恋」を精読し、 「お兄ちゃんの人生はバンジョウハラン」とコメントした司令官キキ(本人の希望により仮名)。 今年はぼくの詩作品に興味を持ったようで、わからない漢字を訊きながらていねいに読んでいく。 感想らしい感想はいわないけれど(恥ずかしいのでぼくも聞きたくない)、 しばらくして「詩を書く」と言い出したのにはうれしびっくり。 「出来たら呼ぶからぜ〜ったい見ないで」と命令を与えてから30分、 ものすごい集中力でマックにむかい、書き上げた作品がこれです。 「お兄ちゃんのホームページにのせてぇ」 はいはい。もちろんアップしたげるよ。なかなかかわいい作品なんだもの。 司令官キキ、ネットでのコメントを欲しがっておりますので、どなたかひと言、感想なりいただければ幸いです。 かならずレスはつけさせます...いや、つけるように(粛清を覚悟で)進言しますので。 「ふしぎなこと」 キキ ひとは、いろんな事、しってるけど まだふしぎなことは、たくさんある。 「...え? どんなのって?」 だって、神様は、ホントにいるのか嘘なのかとか、 魔女は、いるのか嘘なのかとか、 ホントのところ知ってるひとっていないとおもう... でもどっちかわからないことがあっていいとおもう 全部が全部理論だの何だのばっかりの、せかいだったら 全然面白くないじゃん。 だから、この先ずっと、 1つや、2つ「不思議なこと」がある、 「世界」だったら、いいなぁ.... この「作品」、ぼくはかなりじ〜んときました。 キキはぼくの4分の1しかこの世を生きていないけれど、 自分の「外」に世界というものが広がっていることを自覚するようになっている。 「不思議なこと」や「わからないこと」があってもいいという認識は、 自分が生きていかねばならない世界が見えてきたことの証。クリスマスプレゼントがほんとうは誰からの贈り物だったのか、 もうわかっているに違いない。 司令官キキへ。 世の中(日本)には「楽しいこと」はくさるほどある。 けれど「不思議なこと」は油断するとあっという間に見えなくなってしまう。 ゲゲゲの鬼太郎の妖怪アンテナ(わかるかなあ)のように、好奇心のアンテナをぴんと立てて、 「不思議、大好き」な毎日を送ってくれ。そしてきみが大人になって、 「不思議なこと」を書いたり作れたり出来るひとになってくれると、「おじばか」のお兄ちゃんとしては言うことないなあ。
by thatness
| 2005-08-07 00:28
| ある日
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